2007年12月13日

そして歴史は繰り返し・・・

12日に米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)を含む
欧米の5主要中央銀行が、世界的な信用収縮の緩和に向けて打ち出した
緊急流動性供給の協調策。米国で400億ドルだそうです。


昨日は、さわかみ投信の澤上社長の話を伺う。
現在のサブプライムローン騒動の様子を以下のように語る。
1971年のニクソン・ショックによる金・ドル交換停止以降、
米国は紙幣発行に責任を持たなくなった。
それ以降、本来実物経済の潤滑油である筈の金融が独り歩きし、
それをデリバティブやら証券化やら金融技術の進歩と規制緩和が煽ることで、
バブルがおこっている。
しかし、今はその揺り返しが起こり始めている(バブルからリアル)
すでに石油やガスなどのエネルギー、金や銅などの金属などの鉱物資源の価格が
高騰している。
そしてこれからは原材料等の需要増加の影響を受け、インフレが発生する。
なお、その様子はこちらにも詳しい。
日経平均プロフィール
また、バブル発生の仕組みは山崎元氏がブログ「ホンネの投資教室」で
わかり易く説明されている。

ここまであれば評論家がみんな語っていること。澤上さんは、未来をこう語る。

サブプライムローンを皆騒ぎ立てているが、金融セクター以外は関係ない。
所詮ヘッジファンドなり、デリバティブなりが根拠のないマネーゲームをしていて、
それに銀行や投資家が乗っかっていただけのこと。
地に足をつけて実体経済を生きている人間には、そもそも関係ない。
それよりも、技術の進歩で増加する人口と、まっとうな暮らしをしたいという
人間の欲望は抑えることができない。その流れの中でエネルギーのみならず、
食糧や水等のモノに対する需要がこれまで以上に爆発する。
その需要にこたえられるかどうか、新しい技術を提供できるかどうかで
生き残る企業と淘汰される企業の差がつく。
その企業を選ぶのが俺達で、金融のバタバタにつきあっている暇はない。
<質問>
それではバブルの影響により、カネ余りオイルマネーが、
中東のプラントラッシュにつながり、その結果過剰受注により
巨額の赤字に陥ったIHIのケースはどうですか?
(さわかみファンドのポートフォリオにIHIは組み入れられている)
<澤上さん>
確かに、経営者の無能さで企業が危機に陥ることはあり得る。
しかし大切なことはそこに優秀な技術者が残っているかどうかということ。
今回のことを契機に技術者は逃げ出すか?
そして我々は、それを長期投資の観点から見ていられるかどうかがだ。


彼の理論はひとつの考え方として強い説得力をもっていますね。
大切なことは自分なりの「推」と「論」を持っていること。
そしてその推論に基づいて行動し、検証し、結果を出していくこと。
これを繰り返していると確かに強くなりますね。

バブルについてもっと詳しく学びたい方はこちら。
弊社ファンドマネージャー松本は何度も読み返しているそう。

バブルの歴史―チューリップ恐慌からインターネット投機へ


kaitaku_asset at 12:45コメント(0)トラックバック(0)運用   この記事をクリップ!

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